風力発電 沖縄優位

ジェームス・ボン(ド)ベ

2011年05月22日 11:23

風力発電導入可能量 
沖縄は面積比で全国一




2011年5月22日 okinawatimes1版

再生可能エネルギーの利用可能性をエリア別に検討した2010年度の環境省調査で、
(導入可能量分布図は5月末環境省web公開予定)
沖縄は風力発電に関し、北海道、東北地方に次いで高い優位性を保持していることが21日までに分かった。
政府が12年度の導入を検討している再生可能エネルギーの全量固定価格買取制度がスタートすれば、
沖縄での陸上風力の導入可能量は最大392万キロワットに上ると推計。
都道府県別では、北海道、青森、岩手、秋田、鹿児島、福島の各道県に続いて7番目に高い水準だ。
県土面積に占める割合で比較すると、全国一となる。(特別報道チーム・渡辺豪)

392万キロワットの風力発電設備の電力量は、
風速6・5メートルでの設備利用率を24%と仮定した場合、年間82億キロワット時に上る。
沖縄電力管内の昨年度の販売電力量約75億キロワット時を上回り、
現行の技術水準でも風力発電で県内の電力需要を全て賄えることになる。


同買取制度の導入に加え、技術革新が進んで発電設備コストを大幅に削減できた場合の導入可能量は、
陸上設置の風力発電で545万キロワットと推計。545万キロワットの風力発電設備の電力量は、
年間115億キロワット時(設備利用率を24%と仮定)で、沖縄電力管内の販売電力量の1・5倍に相当する。

沖縄で風力発電の潜在的な利用可能性が高い要因として、
環境省地球温暖化対策課は「一般的に海沿いは風速が強く、風力発電の適地となる可能性が高い。
従って、四方を海に囲まれている沖縄県の導入可能量が大きく推計されたものと考えられる」と説明。

その上で「ただし、この調査では、設備費等は全国統一の単価を用いているため、
台風に耐えられる特別仕様の風車にするための追加費用などを考慮していない点には留意が必要」としている。

一方、洋上設置の風力発電についても、同買取制度が導入され、
技術革新が進んだ場合、沖縄の設備容量は全国の8・2%を占める1151万キロワットと推計。
エリア別では北海道、東北に次ぐ容量となる。
ただ、洋上風力発電に関しては「事業性に関する実績データが乏しく、精度としては期待できない」としている。

同調査の報告書は、環境省が民間調査会社に委託し、
今後の再生可能エネルギーの大規模導入の可能性や推進方策を検討するための基礎資料として作成された。
風力のほか、太陽光や地熱、水力発電が対象。国立・国定公園や自然環境保全地域など立地困難な場合を除き、
風速などの一定要件を満たす場所全てで設置を進めると仮定。発電可能な電力量を推計し、
事業収支など経済性を考慮したものを「導入可能量」として提示している。

周波数、電圧に制約
電力市場の開放必要
太陽光とのセット有効
基地の返還活用不可欠(嘉手納弾薬庫地区含む)
原発必要論「思い込み」
メディアも「原発推進」に貢献してきた

なぜ日本では再生可能エネルギーへの転換が進まないのか?
既存エネルギー、特に原子力や化石燃料に直接利益が絡む人たちの存在が大きい。
それを変えるには、天地がひっくり返るようなことになる

続きは、ご自宅の新聞で~

関連記事