2010年02月06日
火ヌ神のはじまり
海に囲まれている沖縄は、
古代より人々は日の昇る東の遙か彼方に理想郷(ニライカナイ)があると信じ崇めてきました。
その根底には、昇る太陽を神聖なものとして崇めたことに始まります。
そもそも火は、文明の象徴とも考えられています。
生命力の象徴としてもたとえられています。
いつしか人々は、陽の昇るニライカナイから火がもたらされたと言う考えを持ち、
火は太陽の化身として崇められるようになります。
すると、地上で燃えさかる火にも神が宿ると考えるようになります。
そして常に火が存在するカマドに対して、神を祀るようになったのです。
それを火の神様と崇め、信仰の対象とされるようになり、
それは今の時代でも受け継がれているのです。
皆さんご承知のように、ギリシャから太陽の光で火を熾し、
それを“聖火”として繋いで開催地会場で聖火を灯す、世界の祭典・オリンピック。
これこそ、火に対する特別な信仰があるからと思えてなりません。
文明の始まりである火。
生命力の象徴でもある火。
それを崇める火ヌ神(ヒヌカン)文化。
火ヌ神は、その家の守り神なのです。
Posted by ジェームス・ボン(ド)ベ at 12:12│Comments(0)
│◎ 火ノ神(ヒヌカン)